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乳腺センター

当院では2014年4月から、乳腺センターがスタートしました。
現在日本では、乳がんにかかる女性が年々増加しており、日本人女性の12人に1人が乳がんになるといわれています。
乳がんは早期発見であれば、正しい治療を行うことで、90%の人が治癒します。
正しい治療を行うためには、正確な診断が欠かせません。
センター長の渡邉 良二 医師は画像診断、細胞診・組織診のスペシャリストです。
乳腺センターでは、患者さん一人一人の状態に応じて、正確な検査・ガイドラインに基づいた手術・化学療法・リハビリなど、質の高い医療を提供しています。
当センターの大きな特色として、レベルの高い医師による手術・病理診断があげられます。渡邉 医師による手術はもちろん、福岡大学形成外科 大慈弥 裕之 教授や国際医療福祉大学三田病院 酒井 成身 教授と連携し乳房再建を行っています。病理診断は秋山 太 医師が行っています。

乳腺の待合室の画像

乳腺センター待合室

医師の紹介

渡邉良二 医師

副院長 ・ 乳腺センター長 ・ 外科 渡邉 良二 医師

    【 役職、認定資格など 】
    ■ 福岡県乳がん検診部会
  • 委員長
  • ■ マンモグラフィ精度管理中央委員会
  • 認定読影医 評価:AS判定
  • 乳房超音波検査実施 判定医 評価:A判定
  • ■ 日本乳癌学会
  • 専門医/指導医/評議員/予防・検診委員会、委員
  • ■ 日本乳癌検診学会
  • 理事・評議員/乳房超音波検診精度管理委員会、委員長
  • 精密検査あり方委員会、委員
  • ■ 日本乳腺甲状腺超音波医学会 】
  • 名誉会員/旧インターベンション研究部会/用語診断基準委員会委員
  • ■ 日本乳癌オンコプラスティックサージャリー学会 元評議員
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師

  • 【 世話人 】
  • 乳癌最新情報カンファランス/日本乳腺疾患研究会/DCIS研究会/日本乳癌学会九州地方会

  • 【 他:専門医、認定医 】
  • 日本外科学会 専門医
  • 日本消化器外科 認定医

財団法人 癌研究会 癌研究所病理部 臨床病理部長 秋山 太 医師

  • 財団法人 癌研究会 癌研究所病理部 臨床病理部長
  • 日本乳癌学会 理事(総務副担当)・規約委員会 委員
  • 日本乳癌学会関東地方会 代表世話人
  • 日本病理学会 評議員
  • コンサルタント(乳腺領域
  • 日本癌学会 評議員
  • 日本癌治療学会 評議員
  • 日本乳癌検診学会 評議員
  • 日本乳癌画像学会 世話人
  • 産婦人科乳房画像研究会 世話人

検査

画像検査:マンモグラフィ・エコー・MRICT
組織検査:針生検・吸引式組織生検(マンモトームなど)

当院で行っている手術

乳房温存術・乳房切除術・センチネルリンパ節生検・乳房再建術・良性疾患の手術

化学療法

患者さんの乳がんの状態に応じて、ガイドラインに沿った治療を行っています。

リハビリ

術前・術後・退院後など、患者さんの状態に合わせたストレッチや動作指導を行っています。

マンモグラフィ装置

マンモグラフィは、乳房専用のX線撮影する検査です。
撮影は女性技師が行います。
当院のマンモグラフィ装置はGE社製 セノグラフ エッセンシャルです。
この装置は、とても画質が良く、最新の技術であるトモシンセシス検査も行えます。
トモシンセシス検査ができるマンモグラフィ装置がある病院は、九州全体でもまだ少ないです。

マンモグラフィ装置の画像

装置の特徴

①低被ばくなのに質の高い画像

GE社の開発した技術(ガーネット検出器)によって、少量のX線で、小さな石灰化まできれいに見えます。

②圧迫の痛みが少ない

圧迫板が柔らかく“たわむ”ので、従来のものに比べて痛みが少ないです。
圧迫板が“たわむ”ことで、乳腺がより自然に広がりやすくなるため、写真が見やすくなります。

トモシンセシスとは

乳房の中の様子を、2㎜厚の断層画像で詳しく動画観察することができます。
撮影時間は大体10秒程度です。
乳房を挟んだ部分は動きませんが、装置が大きく動きながら9回に分けて撮影を行います。
撮影された9枚の画像から計算をして、動画を作成します。
マンモグラフィで腫瘤病変が乳腺と重なって、病変の境界が一部分かりにくくなったりすることがありますが、トモシンセシスでは、腫瘤の前後にある乳腺の重なりをよけた状態で観察できますので、より正確な診断ができます。
石灰化病変も、小さなものまでよく分かります。 

トモシンセシスの画像

乳腺バイオプシー装置(日立メディコ MultiCare Platinum)

乳腺バイオプシー装置の画像

マンモグラフィで見つかった石灰化の精密検査(ステレオガイド下マンモトーム)を行うための装置です。
石灰化の位置をX線撮影で確認しながら検査を行います。

針を刺して石灰化を含む組織を採取し、病理組織診断を行います。
マンモトーム生検では、傷跡は非常に小さくすみます。
1回でたくさんの組織標本が採取できますので、より確実な診断を行うことができます。
患者さんにはベットにうつ伏せに寝ていただいて、検査を行います。
検査中に直接針を見ることなく、リラックスして検査を受けていただけます。

エコー (Toshiba aplio 500)

当院の乳腺エコーは経験豊富な検査技師が、確かな技術で検査を行っています。
最新の乳腺エコー装置を導入し、乳腺検査に特化した様々な機能を備えており、より小さな病変も描出することができます。

通常の乳腺エコーの他に、エコーガイド下針生検・エコーガイド下吸引式組織生検も行っています。
病変が良性か悪性かを調べるためにエコーガイド下で針を刺し、組織・細胞を採取し、病理診断します。

エコーの画像

乳房再建術

乳房全摘術後の乳房再建術は、広背筋などによる再建手術(自家組織移植術)と、人工乳腺(シリコンインプラント)を使用した乳房再建の二通りに分けられます。
また、再建の時期により一次再建と二次再建があります。
一次再建は乳がんの手術と同時に行います。一次再建のメリットは、手術回数・費用の軽減・乳房の喪失感があまりないなどがあります。
二次再建は、乳がんの治療がひと段落ついた頃に行いますので、手術の必要性や手術方法をゆっくり決めることが出来ます。どの方法でいつ再建するかは、受けられた乳がんの手術方法、病理結果、皮膚や組織の状態・本人の体型・ライフスタイル、
希望などを合わせて検討されます。

エキスパンダー実施施設

当院は、2014年8月12日付けにて日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会より、乳房再建のインプラント実施施設及びエキスパンダー実施施設の認定を受けました。
この施設認定により、当院において『乳がん並びに乳腺腫瘍に対する乳房切除後の乳房再建を目的とした乳房再建用ティッシュ・エキスパンダー(皮膚拡張器)を用いた再建手術』の実施が可能となりました。

認定書の画像

リハビリ

リハビリは、私たちスタッフが主となり、術前から開始し、術後は手術の翌日よりリハビリを開始しています。
術後の体力低下予防と、手術による腕の機能低下を予防し、一日も早く通常の生活に戻れるように援助しています。
また、退院に向けての日常生活動作指導や自己訓練指導等も行っています。

リハビリスタッフの画像
乳腺のリハビリスタッフです
パンフレットの画像
自己管理のためのパンフレットです

がん対策推進にかかる連携

NPO法人ウィッグリング・ジャパン(https://cheers-beauty.jp/)

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